新薬の特許期間満了後、先発医薬品と同等として厚生労働省の承認を得て製造販売される医薬品です。また、先発医薬品に比べて開発費用が低く抑えられ、価格が安く設定されています。それにより、患者さまのお支払の負担を減らし、医療費高騰を抑制することができるメリットがあります。一般に先発医薬品の2~7割程度の価格に設定されています。
有効成分、有効成分の量、効能効果、安全性が同じです。一部のお薬の中には、最新の製剤技術により、錠剤の大きさを小さくして飲みやすくするといった製剤工夫が加えられている場合もあります。大きさ、色、形、味、添加物などが先発医薬品と異なることもあります。
患者様のご希望と医師の許可があれば変更は可能です。もし、医師から「変更不可」の指示がある場合は、薬剤師の判断のみで変更できないため医師の確認が必要になります。
医師が皆様を診断した結果、病気の治療や予防のために必要な薬を選び、飲み方や飲む期間を記載したものです。医師の診察を受けなければ交付されません。薬局の処方せん窓口に提出していただくことで、薬剤師が皆様の薬の準備を始めることができます。
処方せんには有効期限があります。処方せんの発行日を含めて4日間です。しかし、4日間には、土日祝日も含まれるのでご注意ください。
例)発効日5/12(金)→5/15(月)まで有効
ただし、4日以内に処方せん受付ができない場合は、診察時に医師に相談し、医師の判断で延長してもらうことが可能な場合もあります。
例)長期間の旅行、お正月、ゴールデンウイークなど。
おくすり手帳は外出の際、常に携帯してください。おくすり手帳は1冊で全国どこの病院・薬局でもお使いできる、皆様の健康の大切な情報源です。病院や薬局では、おくすり手帳でいつも飲んでいる薬やアレルギーなどの情報を確認します。体調不良や災害時や旅先での急病やケガで、かかりつけの病院・薬局に行けない場合にも、いつもお飲みのお薬がわかるので安心して医療を受けることができます。
目安は食事の2時間後です。食事と食事の間のことであって、食事中に飲む、お薬ではありません。空腹時の胃粘膜を保護するお薬や、食べものに影響されて吸収・効果が弱くなるお薬などは、食間服用を指示されることがあります。
発作が起こった時や症状がひどい時など、必要時に飲むお薬です。頓服(とんぷく)とは、食後などの決まった時間はありません。お薬や症状によって1日に何回まで服用できるのか、次の服用までにどのくらい間隔を開ければいいのかが異なります。
症状が軽くなっても、自己判断で勝手にやめてはいけません。急にやめると、リバウンド現象といって、反動からかえって症状が悪化し、危険なことになることがあるからです。このようなリバウンド現象を防ぐために、量や服用回数を減らしたり、効き目の弱い薬に変更したりして、徐々にやめていく方法をとります。医師から受けた指示をきちんと守り、お薬を正しく服用することが大切です。
お薬服用期間中は、アルコール飲料は避けてお過ごしください。一緒に服用すると、お薬の作用が増強され意識がなくなることや、血圧が下がり過ぎる場合があります。特に、解熱鎮痛剤:肝障害が起こりやすく、睡眠導入剤:効き目が強く出やすく、糖尿病薬:低血糖症状が起こりやすくなる可能性があるので、気になる点は医師又は薬剤師にご相談ください。
基本的に錠剤は噛み砕かず飲んでください。嚙み砕くことで、吸収される量やタイミングが上手くコントロールすることが出来なくなり、一気に溶け出し作用が強くなることや、胃酸で効果が失われたりする可能性があります。お薬は胃や小腸のどこで溶けるか計算して成型されているので、処方された剤形のまま飲むようにしましょう。飲みにくい場合は医師・薬剤師に相談ください。
例)
・胃よりも腸で吸収させるために表面のコーティングが成されているお薬
・効果を持続させるため少しずつ成分が溶ける徐放(じょほう)タイプのお薬
・苦みや臭いがあるため飲みやすいよう表面を加工したお薬
などがあります。
少量の水で溶かして、スプーンやスポイドで飲ませる方法があります。また、プリン、アイスクリーム、シャーベットなど、味が濃く、お薬を混ぜても気付きにくい食べものに混ぜて食べさせる方法もあります。赤ちゃんの場合、ミルクによって効かなくなるお薬もありますし、ミルクそのものの味も変わり、赤ちゃんがミルク嫌いになることもあるのでご注意ください。酸味のあるジュースは相性の悪いお薬もあるので、混ぜてよいかどうかは薬剤師にご相談してみてください。
他の形状に変更することができますので医師または薬剤師に相談してください。お持ちいただいた処方せんの中に粉薬が処方されていた場合、同じ成分で錠剤やカプセル剤などがあるか、あるいはよく似た効果の薬で錠剤やカプセル剤があるかを調べて医師に変更が可能かどうか確認します。また、オブラートやカプセルに入れて飲む方法もあります。漢方薬では、白湯に溶かして飲むことができる場合もあるので、お薬に合わせて薬剤師から案内します。
厚生労働省のホームページには、処方せんに基づく調剤は、「保険薬局」「保険調剤」「処方せん受付」などの表示がある調剤薬局であれば、どこでも受けることができると記載されています。つまり、処方せんは保険薬局であれば、自宅近所の調剤薬局でも、病院の前の調剤薬局でも持ち込みが可能ということです。
処方せんにはお薬の名前は書かれていても、症状については書かれていませんので、お薬が正しく処方されているか判断するためには症状をご確認させていただく必要があります。また、患者様の体調の変化や、他に飲んでいるお薬・サプリメントなどをお伺いすることで、お薬の副作用や飲み合わせによる事故を防止することができます。
お薬の内容によって、お受け取りまでの順番が前後する場合がございます。特に、軟膏・粉薬・シロップ剤の混合・煎じ薬がある場合は、患者様に合わせた量のお薬をご準備するためお時間をいただくことがございます。また、処方せんの不備やお薬の量などに問題があり、医師に確認をしなければならない場合は、お時間がかかることがございます。
100%の正確さを求めるために調剤者とは別に監査者によるダブルチェックを行うなどいくつかの工程を経てお薬をお渡ししています。また、処方せんの不備や飲み合わせなどに問題が無いか確認し、必要に応じて処方医に確認を取らなければならない場合もあります。ご理解を賜りますようよろしくお願いします。
一度、薬局に余っているお薬をお持ちください。飲むのを忘れて余っているお薬は、捨てずに薬局に持って来てください。使用可能なお薬については、薬品名や数を確認し、処方せんの日数を調整してもらえるように医師に連絡します。
次回の診察時までに、薬剤師が相談者(あなた)の代わりに医療機関へお伝えします。残薬や併用薬、他科受診の症状など医師にお伝え忘れたことがありましたらお気軽にご相談ください。
※処方内容を変える必要がある場合は、薬剤師が医師に報告・相談いたします。
「FAX受付」をおすすめしています。事前に処方せんを薬局にFAXしていただくことで、お薬の準備を早めることができます。ただ、ご来局の際には処方せんの原本を持参ください。
保険証の代わりにマイナンバーカードの利用ができます。(「マイナ受付」)
また、同意をいただくことで、薬剤情報、特定健診情報その他必要な情報を取得し、それらの情報を活用してお薬の相談に対応します。
医療機関や薬局で患者様の医療保険の資格を正確に確認する作業を、マイナンバーカードを利用することで行えるようにした情報システムのことです。
➤メリット1:顔写真の確認だけで資格確認が可能に
従来の資格確認のように、薬局スタッフが健康保険証の情報を入力して確認する必要がなく、マイナンバーカードを利用して顔認証付きカードリーダーで受付を行います。オンライン上で簡単に資格確認を完了することができるので、待ち時間の短縮にもつながります。
➤メリット2:過去のお薬情報や特定健診等の情報を正確に共有可能に
患者さまの同意があれば、過去に処方されたお薬情報や特定健診の情報を薬剤師に共有することができ、お薬の併用薬も把握でき、重複などを防ぐことにも役立ちます。
➤メリット3:一度登録すればずっと使用可能に
マイナンバーカードを健康保険証として利用するためには事前登録が必要ですが、一度ご登録いただければずっと使用することができます。例えば、結婚や転職などで医療保険が変わっても、新しい健康保険証の発行を待たずにご利用いただくことができます。
1. マイナンバーカードを置く
画面の指示に従ってマイナンバーカードをセットしましょう。
2. 本人確認方法を選択
3. 顔写真の撮影または暗証番号を入力
マイナンバーカードの顔写真データを読み取り、撮影した顔写真と照合し、本人確認を行います。
マイナンバーカードに設定した暗証番号を入力することでも本人確認が可能です。
顔認証の場合は、マスクやメガネをかけていても、帽子を被っていても認証可能です。
4. お薬情報・特定健診情報等の閲覧について同意を選択
同意することで、同意から24時間の間に限り、かかりつけ薬剤師がこれらのデータを見ることができるようになります。
5. 電子処方箋か紙の処方箋かを選択
医療機関で発行された処方箋が電子処方箋か紙の処方箋かを選択します。
さらに、電子処方箋が複数ある場合には全ての電子処方箋を薬局に提出されるかご選択ください。
6.受付完了!
高額療養費制度を利用する方は、こちらでご選択いただくと、書類で申請する必要がなくなります。